観相師

邦題「観相師」
原題「관상(観相)」


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韓国映画をあまり見ない方でも映画好きな人だったら知っているであろう韓国を代表する俳優ソン・ガンホ主演。彼以外の主要キャストも旬な役者だらけで話題だった。
公開当時ちょうど韓国へ行っていたので映画館で見たが、さすがに時代物だったので一度では理解出来ず2回鑑賞。韓国では賛否両論だったようだが、個人的な意見としてはスクリーンで見たほうが良いと思った作品。※字幕があれば十分に理解可能な内容。

公式HP http://www.kansoushi.net/index.html

予告篇


<STORY>
人の顔を見るだけで性格や未来を見抜く力を持っている天才観相師のネギョン(ソン・ガンホ)は、人里離れた場所で義理弟ペンホン(チョ・ジョンソク)と、大事な一人息子ジニョン(イ・ジョンソク)と貧しいながらもマイペースに暮らしていた。そこへ芸姑ヨノン(キム・ヘス)が突然訪ねて来て得意の「観相」を商売にしないかと話を持ちかけるが一度は観相を嫌う息子の為に断る。しかし正義感が強く親孝行をしたいと思う息子ジニョンは官史(役人)を目指し家を離れ都へ向かう。そしてネギョンとペンホンは芸姑の元へ向かい「観相」を始める。噂はたちまち広がり、やがて王族の観相をする事になるが、それをきっかけに王座を狙う一族の政争に巻き込まれネギョンもペンホンもそして息子ジニョンまでも運命に翻弄されていく。

<レビュー>

ソン・ガンホとチョ・ジョンソクのコンビが最高に面白い。
言わずとしれた映画界の演技派俳優ソン・ガンホと息の合った演技を見せたチョ・ジョンソクは舞台・ミュージカル出身の役者で、映画「建築学概論」の助演で一躍注目を浴びた。
映画の中では田舎暮らしをしている前半は間抜けでお調子者の二人。義兄弟なのに異常な仲の良さと絆の強さで笑わせてくれた。ソン・ガンホの映画は殆ど見ているが、個人的にはこのカップル(敢えてカップルと言わせて頂く。笑)が一番好きかもしれない。

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イ・ジョンソクの強くも儚い演技。
どちらかというとドラマでのイメージが強く、そこまで演技派のイメージはなかったのだが、この作品の中で実は一番哀しく切ない役にも関わらず、その演技は本当に素晴らしかった。田舎から都へ出る時に、父親と叔父に挨拶をするシーンがとても印象的で美しかった。

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セクシー姉さんキム・ヘスは史劇でもセクシーだった。
映画「10人の泥棒たち」が近い所では印象に残っているが、この作品でも自分勝手なのに何故か魅力的で憎めない人情味溢れる芸姑ヨノンを好演。

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イ・ヨンジェが演じる悪役・首陽(スヤン)大君は大ハマり。
中堅俳優の中でも今最も勢いのある男優イ・ヨンジェ。今回の役はもう本当に悪い。ひたすら悪い。なのに色っぽい。悪役らしく毎回黒の衣装を身に纏っているのだが、それが又悔しい事に似合う。「最高にセクシーな悪役」という言葉がピッタリ。

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威厳ある演技で圧巻のペク・ユンシク。
登場シーンは他の出演者に比べて比較的少ないのだが、存在感抜群の安定の演技力。
完璧な吉相を持つペク・ユンシク演じる左議政ジョンソ。若い王を支え政権を裏で支える運命のはずだったが、首陽大君はその運命さえも変えるべく王座を狙う。詳しく書くとネタバレになるので控えるが、とにかく彼の最後のシーンがド迫力。

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前半は結構コミカルなシーンが多いが、後半戦は一気に切ないストーリーへ。
相を変えると運命も変わる。若き王と左議政ジョンソを守ろうと奔走するうちに、一番大事な息子まで巻き込んで自ら哀しい運命へと陥ってしまうネギョン。天才観相師ゆえの人生の結末に注目。

ということで、恒例の登場人物のポスター紹介。
それぞれの動物の相が記載されている。

蛇の目で全てを見通す”アオダイショウ”の相、ネギョン(ソン・ガンホ)
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愛嬌ある"狸"の相、ペンホン(チョ・ジョンソク)狸_チョジョンソク.jpg


清廉な"鶴"の相、ジニョン(イ・ジョンソク)鸛_イジョンソク.jpg


色気のある"猫"の相、ヨノン(キム・ヘス)猫_キムヘス.jpg


凶暴な"狼"の相、スヤン大君(イ・ヨンジェ)狼_イジョンジェ.jpg


気高い"虎"の完璧な吉相、ジョンソ(ペク・ユンシク)
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