ALi "What is LUV"

알리 (ALi / アリ)
Category:R&B, Pop, Ballad


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夏にピッタリのReggae Pop Tune!!!


ALi(알리) - What is LUV

少しハスキーがかった心地いい声。Mellowなイントロから聴き入ってしまう。

どちらかというと彼女はドラマのOSTなどへの参加が多く、バラードやR&Bっぽいイメージが強いアーティストだったが、今回の新曲はテンションが上がる爽やかなレゲエポップ!

ー愛って何?知れば知る程、傷つく程に気になる。何百年もの間、誰も答えを簡単に出せなかった。分かるようで分からない。笑ったり泣いたり疲れて苦しくても又愛はやって来てしまう。ー

超簡単に要約するとこんな歌詞。この作詞を担当したのは人気R&B Singerでもあり他のアーティストへの楽曲提供も積極的におこなうフィソン(휘성)。昨年兵役を終え、今年5月には自身のアルバムも発売。フィソンの紹介はまた後日。
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韓国の女性歌手は表現力の振り幅が本当に広い。

まあ男性歌手にも言えますが、特に女性は歌い方の力加減の塩梅が抜群とでも言いますか。すごくパワフルで伸びが良いのに、気張った歌い方ではないから耳障りが良い。

今までの彼女の曲を2曲ご紹介。

ALi(알리) - 상처(傷)※ドラマの台詞音声付き


JYJユチョン(元・東方神起)主演の人気ドラマ「屋根裏部屋の皇太子(プリンス)」を見た方は同ドラマ挿入歌だったこの曲は耳に残っている方も多いのでは?
因みに、私はこのドラマが放送されていた時に韓国留学中にリアルタイムで見ていた大好きなドラマだったのですが、韓国は再放送が異常に早く、翌日あたりから毎日再放送されているので同じ時間に起きてテレビ付けると1週間同じシーンを見る事になるという…未だに放送の仕組みが分からない韓国テレビ事情(苦笑)。


最後は私のオススメ曲!
ALi(알리) - 밥그릇(茶碗)


ALiが作詞作曲し自身が初のプロデュースに参加した曲。タイトルは直訳すると「茶碗」。一見ユニークなタイトルだが「茶碗」というより自分自身の「器(うつわ)」の無さへの自己嫌悪や若者世代の社会風刺的な内容の歌詞と私は解釈している。歌詞の中に「自分の器のせいで、ヒドい酒癖のせいで、現実はどうしようもない」と繰り返される歌詞が印象的。最後には「どうする事も出来ないなんていう言い訳はもう止めて、力を出そう、本当の自分の人生の為に」と前向きに締められる所に彼女のメッセージが見える。


日本のアーティストで言うと初期のKeyco好きな方にハマりそうな気がします。
参考までにkeycoはこちら(↓)
keyco

Qim Isle キム・アイル

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김아일 (Qim Isle / キム・アイル) [Boylife in 12”]
Category:Hip-Hop/Rap


1988年ソウル生まれ。
2014年1、2月にシングル発売後、3月7日に1st Full Album「Boylife in 12”」発表。
(Gehrith Isleという名で一度デビューしていたようで、私が持っていた他のHip-HopアーティストのCDにも参加していた。)


Tr-1の”V*$*V”を聴いた瞬間、A Tribe Called Quest(以下:ATCQ)の"Start It Up"が思い浮かんで来てにやける私。


Qim Isle ”V*$*V”



ATCQ "Start It Up"



彼の声は洋楽的に聴けば珍しくは無いけれど、韓国アーティストとしては独特な方だと思う。
これを受け入れる受け入れないは個人の好み。
しかし何よりも特筆すべきは全体を通して、先述したATCQやDe La Soul的な私が大好きな80〜90年世代のスムーズなリリックと心地よいトラックの多さ。韓国語と英語が交じっているが、何の違和感も無い。


彼は作曲家の신세하(Xin Seha / シン・セハ)と殆どの作業を共にしているという。
シン・セハは何と1993年生まれ。
30歳位のアンダーグラウンドで基礎を固めた遅咲き人かと思いきや、まさかの一世代以上も年下ってどういうこと(笑)?

気になって色々と韓国のサイトで調べてみた所、韓国でのインタビュー記事を数件発見。
その中でも痒い所に手が届きまくる質問をしてくれているインタビューから一部抜粋して紹介します。インタビューしてくれた方、見てないだろうけど本当にありがとう!カムサハムニダ!


以下

Q=Qim Isle
X=Xin Seha


<アルバムについて>


・Q)このアルバムを作る時にモットーにしたのはDe La Soulの"D.A.I.S.Y. Age"(Album "3Feet High And Rising"収録)の感じを、自分たちの方式で「"New"D.A.I.S.Y. Age 」として表現してみたかった。
・X)80年代オールドスクールの影響と解釈をいれたかった。"SAMOⓒ 아우토반(アウトバーン)”は最近作った曲だが、80年代のシカゴハウスなども取り入れた。"제주도 (チェジュ島)"というトラックではGrandmaster Flash and the Furios Five"The Message"のラインを引用した。

Grandmaster Flash and the Furios Five「The Message」



<(キム・アイルに対して)自分はラッパーと思うか、ボーカリストと思うか?>


・Q)私がKanye Westならカッコ良くアーティストだと言ったと思うが、自分ではMC、またはハングル(韓国語)スタイリストだと思っている。最近はラップのテクニックや華やかさではなく、内容を満たして行く事に固執しようとしている。時々私が曲中で歌っているのはそのアプローチの一つだ。多くのMCが影響を受けたP-Funk,Parliamentのような。


<「新しい」というのはどういう意味と思うか?>


・Q)いくつかの技術が出て来て、その技術を使って昔からあるものを再び再構築したら、私はそれが現時点での「新しいもの」だと思う。
・X)曲を欠く時はポイントの部分を「揉んで、ひねって」の過程が面白い。既存のものを用いて自分の道で表現出来たらそれは「新しい」と思うし、その中に「面白み」という要素が存在しなければいけない。


<一部分は難解と思うだろうが、このアルバムは大衆的なポイントも十分に感じる。もしかしたらK-POPにジャンル分けされる事を想像した事はあるか?>


・Q)エアプレイされるポイントは十分有ると思っている。(伝えたい事が)ちゃんと紹介してもらえるかは分からないが、商業的な部分はあると思うし、(そう思ってもらえるという事は)良いアルバムだと思う。
・X)商業的な事を考えてアルバムを制作してはいないが、多くの人々がアルバムを良いと思ってくれればいいし、そうなる可能性は十分にあると思っている。


<その他いろいろ>


・Q)今回のアルバムと通してフランスの映画監督ジャン・リュック・ゴタールを多く参照にした。彼も引用に対して「作品を公開した時点でもうその作品は制作者のものではない」と言及している。

・X)共通の知人がtumblrを通して私(シン・セハ)を知り、キム・アイルに紹介した。私は元々キム・アイルのファンだった。twitterもフォローしていた。本人からメッセージで番号を伝えられ、高校生だった私は授業時間にドキドキしながらメールを交わした記憶が有る。

・X)中学生の時にHip-Hop音楽に傾倒していた。J Dillaを中心に聴いていたが、I MET MUSIC(☆)というコミュニティから沢山の情報を得た。そこで黒人音楽を始め様々な音楽を吸収し始めたようだ。

…と、まあ、まだエピソードは沢山あって非常に面白いインタビューだった。
(一部をまとめているので掲載本文のインタビュー順序等は無視しています。ご了承ください。)
やっぱりATCQやDe La Soulの影響が多いのかー!と大納得。

シン・セハの話に出てきた「I MET MUSIC」が気になり調べてみた。
「2007年に誕生した韓国の黒人音楽サイト。2002年5月に開設された国内初で唯一のTHE ROOTSのファンカフェ(オンライン上の個人が作ったファンクラブ)”THE ROOTS from Philadelphia”を元に製作された。黒人音楽を中心に、ヒップホップ音楽中心のゴシップやファッション、音楽などを扱う大部分の国内黒人音楽サイトとの差別化した、ユーザー参加中心に音楽的な情報や資料の共有を通じ黒人音楽との実質的なコミュニケーションをするために作られた。」との事。

現在はサイトは無いがFaccebookにはコミュニティとして残っていた。
https://www.facebook.com/imetmusic


でも、よくよく考えてみたら私が韓国の音楽に最初にやられたのは約12年前に手に入れた韓国のHip-Hop Club/Labelでは今や伝説級「Master Plan」のラストライブアルバム(VHS付き)。VHSはさすがに見れませんが今でもCDは愛聴盤。

Master Plan



これが10年以上前の普通の韓国のレベル。
韓国アイドルにもラップが出来るメンバーがいるのは当たり前ってくらいHip-Hopは昔から日本より遥かに根付いているジャンルなんだな、と納得するしかない。


とにもかくにも、好き嫌いは分かれると思うが、個人的には良いアルバムだった。
気になる方は是非、聴いて頂きたい。



Qim Isle "Girlslike"




<Amazon>
http://www.amazon.co.jp/Kim-Ah-Il-Vol-Boylife/dp/B00IIOJ8JO

<参照記事>
http://blog.naver.com/pickasso?Redirect=Log&logNo=40208582457
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